Entries

大阪アジアン映画祭2019いってきました!

今年の大阪アジアンのポスター、好き!おまけにセクマイをテーマにした作品が少なくとも4作品は入っており、大須にじいろ映画祭の参考のため、見に行きました。
フィリピンのサマンサ・リー監督『ビリーとエマ』。
画像と予告で一番見たかった作品。なんといってもビリーがめちゃかわ♪対するエマが意外とビッチ!なのがご愛敬。ふたりのかわいらしい恋(ここは子供らしいので恋、どまり)に胸キュンです。クリスチャンであるだけに望まない妊娠に今後どうしていくのか、気になるところですが、友達もほぼいい子たちでよかったです。まだ14日にも上映があるし、監督も登壇するので、ぜひ。
『先に愛した人』ネットフリックス作品ですが、スクリーンで見れたら嬉しいと思い、チケット購入。当日も本日も完売の人気作品です。やはりイケメンのゲイ作品が人気あるなあ。内容的にもコメディ仕立てで楽しく見れるし(でも本当は切ない)、妻の気持ちも理解できるし、子供がなつくの、わかるし、面白かったです。見れない方はネットフリックスでぜひ。
ここからは趣味で見ました!
nuntyaku_R.jpg
木場明義監督の『ヌンチャクソウル』。ヌンチャクとソウルの組み合わせがどうなるのかって思ってたら、ちゃんといい感じでできてた!単純に面白かったです。私も人前が苦手なので、克服したい沼田の気持ちに共感できたし(しかし私にはヌンチャクに代わるものがない)、いつもの木場ワールドも混在してたし、何も考えずに面白く見せていただきました。ダンスやアクションシーンも多かったので、撮影大変だったかなと思ったけど、たいへんなのは編集だったんですね。黒木さんもお初でした。ヌンチャク、できるのすごい。木場監督にも久々にお目にかかれてよかったです。ゲストいっぱい来てる日でラッキー。
予告みて、絶対見ようと思ったのが、ベトナム映画の『ハイ・フォン』、とにかく女一人で立ち向かう~!やたら強い!そしてワルいのも女だったりする!とにかくアクション楽しもうと張り切ってみてました!楽しかった!見終わった後は亜紗美さんに日本でリメイクしてほしいと思った!!これでカムバックしてほしい!!切望!!まず予告見てよ~。16日にも上映あるので、アクション好きはぜひ!!https://youtu.be/TZ1Uknfg4qE

と4作品だけみて、帰ってきました。ほか名古屋で見れる作品は名古屋で見ますね~。行きたい店もありましたが、時間が合わずに断念。あ、ロビーでクラフリのマイケル見かけた!たぶん声かけても私がだれかわかんないだろうから声かけなかったけど。ほか名古屋からのライターさんも数名お見掛けしました~。大阪近いからまたいきま~す!楽しかった!
大阪アジアン映画祭の公式サイトはこちら。http://www.oaff.jp/2019/ja/index.html

長野櫻子個展『rope jumping ~back』トーク・レポート

先日行われた、長野櫻子さんの個展『rope jumping ~back』でのトークをレポートします~。私も聞き手として登壇しました。

日時 2019年3月2日(土)18:30-20:30
会場 N-Mark5G(名古屋市中川区)
司会 伊藤仁美
作家 長野櫻子
聞き手 林緑子


はじめに
フィルムからテレビ、そして現在のデジタル化という映像技術の更新や、インターネット敷設による情報流通などの環境変化のなか、映像系の作家はそのときどきで可能な表現を行ってきた。現在、動画は実写とアニメーションの境界がデジタル技術により曖昧になったとしばしばいわれている。こうしたことを引いて、映像制作や受容の方法が変化し、さまざまな試行錯誤が各領域で試みられている。

また、作家に通底するコンセプトがある反面、周辺環境から常に影響を受けテーマや制作が変化する部分もある。制作者はいつも、社会的状況やメディア環境と交渉関係にある。

長野さんは広島市立大学を経て現在、IAMAS(1) 一回生として学んでいる。制作する上で重視していることのひとつは、身体性である。もうひとつは、制作者と観賞者の作品を通じた双方向的な創発性だ。そうしたことから、作家の作業の痕跡や時間、可変・可動性、必然性と偶発性、静物の生命観、ものごとのプロセスなどを大切にしている。

デザインに出自を持つ彼女は、もともとコンテンツとして視聴されるアニメーション作品を制作してきた。展示を考えたとき、単なる映像作品ではなくインスタレーションとして成立できるものを目指し、現在に至る。


アニメーションについて
長野さんは定義として「アニメーションは、連続するコマ、もしくはそれぞれのコマの上のイメージのあいだの差異を操作する芸術である」(2)を基点に、制作を行っている。このコマ間という概念を、スクリーン間に置き換えて制作している。それがインスタレーション作品のはじまりでもある。

ロトスコ―ピングは、実写のコマを静止画として1枚ずつ書き出したものをトレースし、アニメーションを制作する技法だ。インスタレーション作品において、彼女は一貫してこの技法を用いている。それは、実写の抽象化を行う作家の意図や身体感覚、経験的時間を含んだ映像にするためでもある。また、平面的なアニメーション映像と、立体的な音は両方とも調整され、異なる度合いで抽象化されている。


『rope jumping ~back~』について
本作は作家のコンセプトを行き渡らせた作品として、個人制作された。音楽やロトスコ―ピングの元映像撮影においては、友人らの手を借りている。自身がコントロールできる制作方法として、透過スクリーンにプロジェクター投影する旧来の技術を使用した。

シリーズ前作に当たる『rope jumping』は当初、それぞれ自立したふたつのスクリーンに、正面を向いた人物が縄を回している姿のロトスコーピング映像を投影した。投影した映像は同一のもので、透過スクリーンのため、その両面から同じ映像を観ることができる。多くの来場者は何の指示も受けずに、ふたつのスクリーンの間で、存在しない縄を飛ぶためにジャンプした。このときは、特殊な装置がなくても体験させるしかけになっている点が評価された。ただし、架空の縄を飛ぶエンターテインメントな体験だけで終わってしまうと感じたそうだ。

その後、IAMASの担当教員から居心地の悪い空間を作ってみたらとアドバイスがあった。それをひいて、背面の裏側には顔があるという人間の思い込みを覆す作りを考えた。そして次作の『one side or between』では、作品観賞体験を通じて、エンターテイメントのもう一歩先にあるスクリーンと自己の関係性について、観る人に考えてもらえるしかけにするため、人物の背面のみのアニメーションを作った。このときは、ひとつの透過スクリーンに背面のみの女性、もうひとつに同様の男性のロトスコーピング映像を投影した。スクリーンのどちら側から観ても、当然、ロトスコ―ピングされた人物の顔は見えない。結果、観賞者の立つ位置によってふたりの関係性が一方への憧憬や双方の拒絶など、多様な読みができるしかけとなった。そして今回は、ひとつの透過スクリーンで、かつ背面を向いた人物の映像となった。

本シリーズでは、観賞者に身体性を感じてもらうために、いくつかの工夫をしている。まずは、ロトスコ―ピングされた人物が等身大サイズに投影されていることだ。次になわとびしている音である。縄を回す音と、飛ぶ着地音が含まれており、ロトスコーピングの元映像を撮った際の同録のため、映像と音声は同期している。この音により空間を意識させ、その音像から、アニメーションされた人物の身体性と、却って観る者のそれを意識させる。

作家の意図を反映するには、自ら設営することも重要だ。インスタレーションは展示会場により条件が変わる。また、その場で体験してもらうため、観賞者は来場の必要性がある。

本作において、背面しか映っていない点がシリーズ前作『rope jump』と異なった。作品と観賞者の間は、一見閉じられている。一方で、人物の顔が見えない点が観る者の興味を惹く。その奇妙さゆえ、作品と観賞者という関係性を、改めて意識させられる作品との感想もあった。


『わたしはここにいるだからそのことばがかきつづられるなぜならあなたがみているからだ』について
本作は、IAMASにてプロジェクトの一環として共同制作された。技術としては、アニメーションとプログラミングを併せている。本作も、自分で書いた文字を使用し、これまで同様にロトスコ―ピングを用いた。その音も実際に書いたときのものだ。プログラムは別の学生が行った。

手描きアニメーションという制作時間を要する技法と、定型のプログラム・コードで制作時間をさほど要さない技術を組み合わせた。また、偶然性を伴う手描きアニメーションと、必然性を伴う計算式という異なる形式間の違いもある。

視聴時には、プログラム言語の動作により、常にアニメーションが生成変化される。また、もともとインターネット上で観賞する形態だ。このような作品は、発案者であるIAMAS教員により、ジェネラティブ・ストリーミングと呼ばれ、常に一回性の体験型作品となっている。そのシステム上、作家のコントロールが可能な部分とそうではないところがある。アニメーションはプログラム制御のため、表示される文字はランダムなものとなり作家が指定できない。また観賞者の視聴スタイルも同様である。結果的に、偶然性と必然性が同居する作品となった。

サーバーに本作のデータが保管され、観賞者が何らかのメディア・プラットフォームを利用してインターネット回線へ接続できる限り、場所と時間を問わない観賞ができる。『rope jumping ~back』とは異なる、制作者の手を離れ体験されるという主旨の作品となった。

今回の展示では、ディスプレイへ直接パソコンからデータ出力している。展示会場を壁で仕切って細い通路を作り、その奥の床面に設置された。

ざらっとした文字の質感や描く音は、観賞時に視触角性や共感覚性を呼び起こす。それにより観賞者の身体感覚にうったえるものになっている。本作における身体性は、作家のライフログ的な側面と、観賞者がその音像から感じる側面がある。制作者の作業時間が作品となり、観る者へ届く。その間にはプログラムやインターネット、視聴者のメディア環境による、不確定要素が混在する。

まとめ
人間は周辺環境や他者を通じて自分の位置を測る。現代社会は変化が激しく、不安定でもある。世界の中で、自分の立ち位置を確定させることがますます難しくなっている。そのような状況において、身体は人にとって最初の場所でもあり、不可分なものである。だからこそ、身体というキーワードは、製作者や観賞者にとって重要になる。また、常に周りと影響関係にあり交渉しつづけるプロセスは、人の在り方そのものともいえる。

アニメーション技法を用いて、身体性と双方向的視聴体験を観る者に感じさせる作品を制作する長野さんは、今日的な制作の在り方を模索しているといえる。

(1)岐阜県立の情報科学芸術大学院大学。
(2)ジョルジュ・シフィアノス「アニメーションの定義:ノーマン・マクラレンからの手紙」『表象』2013、土居伸彰訳、表象文化論学会編、pp68-78

今後
長野さんは、今後の活動として、4月後半に同会場にてグループ展参加予定です。

岸井戯曲を上演する@名古屋#1「本当に大事なことはあなたの目の前ではおこらない」
日時 2019年4月27日(土)・28日(日)19:00-21:00
会場 N-Mark5G(名古屋市中村区長戸井町4-38黄金4422.BLDG.-5F)
料金 前売 一般3000円 学生2500円/当日3500円
詳細はこちら

Nagoya Digital Animation Festival 2019の感想~

2019/2/24(日)13:00-18:00 @ナディアパークデザインホール(3F)

名古屋の産学官イベントとして、新しく始まったDAF2019のスクリーニングに参加しました~。スケジュールは下記です。時間が押したので18時以降の授賞式は見ていません。

13:00-15:00 第一部 最終ノミネート作品上映+持込作品の講評会
15:00-16:00 第二部 名古屋発の商業アニメ作品+会社紹介
16:00-18:00 第三部 招待作品上映
18:00- 授賞式

第一部
コンペ15作品のうち北京電影学院動画学院の3作品『GrowingBlue』『voice』『Amnesia』は手描き中心で、テーマ、脚本、演出、キャラクター、アニメーションなどの総てにおいて本コンペのうち、作品としての完成度が高かったです。これら中国の学生作品は、日本でいえば、東京藝術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学や東京工芸大学などのアニメーション学部やコースと対応するレベルなのかなと思いました。表記がなく不明なので、大学院生の可能性もあり、それならば尚更、完成度は上がりますね~。

他の11作品は3DCGでした。1作品は両方使ってるのかな。ほとんどが専門学校やアニメーションのみを集中的に学ぶわけではない大学の作品のため、技術習得時間数や学ぶ目的などカリキュラムが、中国電影とはかなり異なるのではという印象です。専門学校は作家ではなく技術者を育てる実践的な学びが特徴ですよね~。作品として考えると、専門学校や専門でないコースの大学の3DCG作品と、専門でアニメーションを学ぶ大学での手描き作品と並べるのは、異なる部分が多いため比較が難しいのではと感じました。

欧米だと、例えば3DCGのモデリングならそれを中心に学び、卒制もモデリング作品1つのみで認定されたり、脚本はそれだけ学ぶコースがあったりと技術別で学ぶことができる教育機関もあります。日本でも、卒制をグループワークするアニメーションの教育機関は東京を中心に増えているのでしょうか。

このコンペの3DCG作品中では、デジタルハリウッド大学の『LETTER』が脚本と演出がわかりやすく、アニメーションならではの表現をうまく利用し、かつ心温まる内容で、多数の人が観やすいだろう作品でした。
名古屋学芸大学の『R』と台南国立芸術大学の『Chairman』は、労働にまつわる社会的なテーマにみえました。比喩的ながら、ストーリーや画面構成もわかりやすかったです。
トライデントコンピュータ専門学校の『CHILDHOOD』は、前半がSF、後半が現実の様子で構成されていて子供の遊びをうまく表現していました。
HAL大阪の『Heartbeat』と日本工学院八王子専門学校『Abeila』は異なる教育機関で制作されているも、DJイベントという共通点がありました。前者は男性で危機的な雰囲気のエレクトロっぽい選曲、後者は女性で明るい雰囲気のテクノと、設定も対比的でした。

個人的には弥栄堂の『逢魔ヶパレヱド』が、妖怪や付喪神があふれる街の情景を表現していて、"2DCGぽい手描きと3DCGの混成になっており好きでした。

ちなみに、コンペ受賞結果は以下です。
グランプリ 『レター』
準グランプリ 『voice』
審査員特別賞 『R』 『HeartBeat』


今回のうち個人的に一番おもしろかったのは講評会です。スピードの岩木勇一郎氏が講師で、ポートフォリオや作品の質を上げる具体的なポイント、仕事で要求されること、自分の得手不得手の把握、専門分野での働き方についてなど、経験者が語る実践的で示唆的な内容でした。

第二部
名古屋舞台作品『シキザクラ』の紹介
中京テレビのVtuberのキャラ「キミノミヤ」「大蔦エル」の紹介
名古屋舞台マンガ原作アニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき』の紹介
DAT関連企業の、3DCGアニメーション制作などの「サブリメイション」、キャラデザや各種デザインの「K&Kデザイン」、企画製作「ツインエンジン」、モーションアクターのプロダクション「活劇座」、各業種のCG全般を扱う「スピード」、声優プロダクションの「TYK promotion」の紹介

各組織が、名古屋拠点の共同制作を通じて相互に関連している・していく予定なことがよくわかりました。

第三部
『WALKING MEAT』(監督:須貝真也、2018、20分)
ゾンビ肉を食品加工する工場でのシステムエラーに、新人3名と上司が健闘する、ドタバタB級ホラーアニメでした。過去作の引用も多く、近年のゾンビ映画ブームを踏襲したのでしょうか。ご都合主義的ナンセンスな展開を含め、ゾンビ映画やB級ホラー映画好きの人も楽しめるのかなと思いました。

『猫企画』(監督:粟津順、2018、38分)
ゴジラ、ハリウッドSF大作などを引用しつつ、ゆるくオムニバス形式で構成されたSF作品でした。個人的には冒頭で『桃太郎 海の神兵』なども思い出しました。労働問題や核など社会問題テーマをうっすら感じたものの、そこはあまり関係ないのかもしれません。

仏名門シュパンフォコムの学生作品『The Elephants Will Be happy』『Pulse』『No Gravity』『Stuffed』を最後に上映しました。『No Gravity』『Stuffed』はたぶん昨年末のシーグラフアジアで観ました。グループワーク出来ない人は入試でとらないらしい、企業で働ける技術者やアーティストを育てることに特化した教育機関の作品は、さすがレベルが高いですね~。

以前、ここで講師されてた方から、グループワークとはいえ、会社組織でのシステムとかなり異なる構成なので、学内でチームリーダーになり優秀な学生も就職後、職場のワークフローに悩み離職する人もいると聞きました。

本イベントの講評会でも、仕事では半年かけての100リテイクで1シーンを作ることもある。嫌になることもあり、そこで少し気持ちを逸らしつつも乗り越えて継続できる人が残っていける、というようなことをプレゼンテ―ターが話されていました。
人間関係も含め、仕事を続けるための作業との向き合い方や気の持ちよう、息抜きなど、業種を越えて通じることがあるなぁと思いました。

まとめ
ちょっと残念だったのは、上映の際に場内が明るすぎて、映像のブラック部分が白っぽくなっていたり、暗めの画面のとき見えづらかったことです~。親子連れの方もいらしたので、親子上映会スタンスで、安全のため暗くしなかったのかもしれません。

また、コンペ出品校や関係企業・産業団体の方などが主な参加者という印象でした。他は、親子連れや興味のある一般人もちらほらという感じです。

本イベントは、これから名古屋を拠点としてアニメ産業を盛り上げていきたい、アニメ関連技術を地元で学ぶ人たちが、地元で就職し働ける環境の整備なども取り組んでいきたいという意気を感じる内容でした。地下鉄「塩釜口」駅の近くに数社による共同オフィスビルも構え、いずれはその地階でイベントもできるカフェを運営予定とのことで、今後が楽しみです~。

感謝祭終了しました!

おととい昨日で、シアターカフェ感謝祭も無事に終了致しました。弊店は、この2月でいったん閉店致します。皆様には約7年間、たいへんお世話になりました。

営業日も残すところ、2/15、16の2日間です。

さまざまなかたちで関わってくださった全ての方へ、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

そして、私たちの大須シネマでの仕事は昨年末で終わりました。現在、新たなるシアターカフェ開店に向けすでに動いています。

サイトやブログはこのまま維持しますので、これからの活動も温かく見守っていただけますと幸いです。

よろしくお願い致します。

映画『未来を花束にして』感想

曇りと雨のはっきりしないお天気が続きそうですね~。
年末に、『未来を花束にして』(サラ・ガヴロン/2017年/106分)の感想を書いたのでUPします~。

本作は、周縁化された人々の権利を巡る活動に注目した作品だ。具体的には、20世紀初頭のイギリスで、階級差と男性中心主義が当たり前の社会において、女性が参政権のために政治活動を行った史実を軸にしている。洗濯工場で生まれ育った労働階級の女性モードを中心に据え、妊娠や子育て、家族との関係性、過激派から穏健派まで、多様な身体状況や考え方の女性たちが、階級差を超え連携する様を描いた。

彼らは一枚岩ではなく、所属階級により活動方法は異なる。主人公の属する労働階級の女性たちは、商店への投石や都市インフラ機能の爆破など、暴力的手段を中心に抗議活動を行う。また投獄中のハンガーストライキやダービーでの殉死など、身体に寄った具体的な行動が主である。

一方で、扇動家のパンクハーストや、中産階級で夫が議員のホートン夫人は、演説や労働階級女性への活動の指示など、知的活動を中心に描かれている。このように、同じ女性のなかにも差があることを可視化している。主人公が初めて警察に逮捕されるシークエンスでは、ホートン夫人だけが釈放金を支払い開放される。ここには明確な階級差が表れている。

また、主に2種類のカメラワークによって、キャラクターたちの権力関係を視覚化している。一つ目はVoyeurismである。本作は、冒頭や前半に数か所、窃視症的なカメラワークが散見される。具体的には、洗濯工場で労働する女性たちを、物陰から盗み見るようなショットが多数挿入されている。これにより、視る者と視られる者という、一方向的な権力関係が映像化されている。労働階級の女性たちは基本的に視られる者であり、その視線の自主性ははく奪されている。同様に、権力者が上位から被権力者を見下ろす構図が数か所ある。工場長は工場内の上階から労働者を見下ろし命令を下す。また、女性参政権運動家のパンクハーストは、建物の窓辺という高い位置から、女性労働者を鼓舞する演説を行う。これらのショットが持つ意味は正反対であるにも関わらず、男対女だけではなく、中産階級対労働階級という構図がそこには明示されている。

このようなジェンダーと階級の不平等を解体する動きとして、本作では2つの手段に注目している。一つ目は、先にも挙げた階級を越えた女性同士の連携である。階級差は不平等として歴然と存在するものの、権力側女性からの思想的鼓舞により、被権力者は自らの置かれた状況を判断することが可能となる。仲間から渡されたパンクハースト婦人が女性の権利について記した本を、主人公が読むシーンがある。これにより、思想的な本が多様な女性たちの手から手へと受け渡され、自己の権利への気づきを与えたことが表される。また集会での演説による思想の受け渡しがある。彼らは身分こそ異なるものの、自らの権利を守るため既得権益におもねる社会と戦うという目的を共有していく。

二つ目は、近代的ニューメディアが公共圏に与える影響だ。本作には、活字(本や新聞)、写真、映画という情報の民主化を進めたメディアがいくつか登場する。それらが、市民社会に与える情報操作や気づきを表わすテクノロジーとして使用されている。

国家権力の犬である警察の指示により、見せしめとして主だった女性活動家の顔写真を新聞に掲載するなど、女性活動家たちの事件を報じるニュースは最初、彼らに見方しない。一方で、国王も参加するダービーで女性の権利を訴えるため、コースに自ら入り馬に跳ねられて殉死する女性、エミリー嬢の死は、参政権のために自らを捧げた象徴として、マスメディアを通じて報じられ、世論に大きく影響を与える。この、エミリー嬢の死亡シーンでは映画のカメラが回り続けている。ここで再度、Voyeurismが立ち現れる。

このように、マスメディアが世論に両義的に影響を与える様が象徴的に描かれている。最終的にはそうしたことも手伝って、女性参政権獲得の方向へと社会が動いていく。このように、史実である女性の権利に関する運動は、一進一退のものとして描かれる。勧善懲悪の架空の作品とは異なり、現実は複雑な要素や多様な構成員から成り、物事は簡単には変わらない点を残して映画は終結する。エンドロールに、各国の女性参政権開始年が記載されることで、物語は現在へと連結される。物語は閉じるが、少し開かれた状態で、現在のジェンダー差についても思考が及ぶ可能性を残した構成になっている。

このように映画に表象される内容やキャラクターの関係性、演出を見ていくと、民主化活動を扱った本作は、歴史的なエンターテインメント作品という側面と、観賞者へ多少の思想的影響や思考を促す側面を持っているといえよう。

2/3(日) 続・足立映画祭

続・足立映画祭
続・足立映画祭_R
前回お越しいただけなかった方、再度みたい方、2/3(日)に再上映が決定しました。
どうぞお越しくださいませ。
日時:2/3(日) 16:00開場17:00~20:00
料金:1500円(1ドリンクつき) おつまみ、お土産つき
主催:足立剛

足立映画祭公式サイトは以下
ウェブサイト https://asfradio.wixsite.com/airsfactory
ご予約はhttps://asfradio.wixsite.com/airsfactory/reservations

★大事なおしらせ★

★大事なおしらせ★
いつもありがとうございます。
閉店を前に多くのお客様、遠方のお客様より暖かいお言葉をいただいたり、直接お越しいただいたり、また縁のある上映会を企画していただいたりと、シアターカフェを愛してくださっている皆様のご厚意をひしひしと感じております。
このたびは2月末をもってシアターカフェを一旦閉店とし、新たな形で生まれ変わるプロジェクトを始動します。シアターカフェを今まで御贔屓きにしていただいたお客様や監督やクリエイターの方々とのご縁を活かせるような場所として皆様の前に再び戻ってまいりますので、どうぞ見守っていてください。
SNS等のアカウントはそのまま引き継ぎ、進捗状況などもお伝えできると思います。
その日まで、どうぞ引き続きシアターカフェをよろしくお願いします!!
シアターカフェ 江尻真奈美 林緑子

2018年ベスト10映画

2018年映画マイベスト10
今年も昨年同様、映画祭などを除き、映画館で見た作品は横ばいの150本。あいかわらずレイトショー枠が見に行けなくなったままなので、自主系が減ってますが、2019年は復活できそうです!うれしい!

2018年マイベスト10(順位なし)
ブリグズビー・ベア
スリー・ビルボード
ゆれる人魚
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
ビューティフルデイ
テルマ
バトル・オブ・セクシーズ
寝ても覚めても
きみの鳥は歌える
A GHOST STORY 

次点 
ラブレス
赤色彗星倶楽部

この夏、なに観た?から変わってない『ブリグズビーベア』ほかは女性ものに偏ってしまいました。
まあ、今日の気分で選んだので、変わったりしますが。
そして恒例のベスト10映画を語る会を1/14(月祝)に開催します。なんか日程のせいか、ご予約全然入ってこないので、ご予約お待ちしております。参加者はご予約時にベスト10も教えていただけると助かります。
詳細はこちら
お待ちしてます。

2019年2月のマンスリースケジュールのおしらせ

いよいよシアターカフェラストの月!2月のマンスリースケジュールのご案内です。みなさま、7年弱ありがとうございました!!またお目にかかれる日まで。
1(金)~ 展示イベント ナツメミオ個展「かざる文字、よむ模様」
装飾としても楽しめる描き文字作品や、意味や内容を伝えるためのパターン作品を展示。
2(土)  テレビドキュメンタリーの詩学―NHKドキュメンタリーの制作技法―
過去から現在までの作品に研究者の分析を通して触れながら、NHKで制作されてきたドキュメンタリーの特色を、表現と技術という観点を中心に考える会です。
3(日) 続・足立映画祭
12月に開催した足立映画祭の再上映。見逃した方、ぜひ。時間未定なので、またお知らせします。
9(土) たまごの夕べ Vol.1
映像と歌謡ショーの3部作。楽しい夕べをお楽しみください。
10(日)~ シアターカフェ感謝祭
2012年4月にオープンしたシアターカフェの約7年間にわたるご愛顧に感謝して、無料上映やトークの感謝祭を開催。どなたさまもお気軽にご参加ください。
16(土) 大須にじいろ映画祭2019 シアターカフェ会場
マキタカズオミ監督特集上映と交流会をシアターカフェで開催します。17(日)は大須演芸場にて。

1月のマンスリースケジュールに掲載されていないイベントもあります。最新情報は公式サイトのカレンダーをご覧くださいませ。
17日以降は閉店します。長らくのご愛顧ありがとうございました!とはいえ、今後もよろしくお願いします!!

2/10- シアターカフェ感謝祭

2012年4月にオープンしたシアターカフェの約7年間にわたるご愛顧に感謝して、無料上映やトークの感謝祭を開催いたします。
シアターカフェで上映したかった作品やシアターカフェにご縁のあった作家さんなどの作品を2プログラムにわけて上映します。トークやパーティーもご参加くださいね。これで最後の自主企画!本当にみなさま、ありがとうございました!!

上映会
日時 2019年2月10日(日)、11日(月祝)
料金 無料
定員 20名(要予約) ご予約はこちら

パーティ
日時 2019年2月11日(月祝)17:10-19:30
料金 500円(差し入れ大歓迎)

メッセージ展
日時 2019年2月10日(日)、11日(月祝)13:00-21:00
料金 無料
メッセージ募集はこちら!


スケジュール
2/10(日)
14:00 えじりんこ・プログラム(約100分) ※東野監督来場予定 香取監督来場? 
16:00 ミドリンゴ・プログラム(約61分)
17:15 思い出トーク
18:00 終了予定

2/11(月祝)
14:00 ミドリンゴ・プログラム(約61分)
15:20 えじりんこ・プログラム(約100分) ※香取監督来場予定?
17:10 パーティ 500円+差し入れ歓迎
19:30 終了予定



えじりんこプログラム


香取剛監督 両日来場予定かも!?

『TARO Singularity』(2017年/15:58)
作品スチル(TARO)
ターミネーターがロサンゼルスに現れた頃、ロボット先進国の日本ではまた新たな争いが起きていた。Singularity(技術的特異点)・・・ 人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。

『たかいの たかいの とんでけ~!』(2016年11:47)
作品スチル(たかいの)
結婚の報告に実家へ向かうツヨシとアヤコ。目前に迫る絶体絶命の障害。二人は愛の力で乗り越え、結婚の許しを手にできるか?史上初『ウルトラミニマムラブストーリー』の誕生!!

プロフィール
監督プロフィール画像(香取)
◎ドブ芸人・役者/映像ディレクター/ スノーボーダー/ビギナースケートボーダー/ハードロック・パンク・グランジ ◎モットー:ズージャーでパーカッシブでポップなミーハー

メッセージ
たくさん作品を上映してくれてサンキュー!ビッグになって、「オレの原点はシアターカフェだぜぇぇぇ」と言うてやるんで、お楽しみに💛


桜井瑛二監督

『エリンギ侍・暴れ牛の巻』(2015年/3:45)
暴れ牛 (1)
江戸の浪人、エリンギ侍。剣の腕は立つが、女好き。ある日、暴れ牛があらわれて、江戸の街は大騒ぎ。

『エリンギ侍・姫を助けろの巻』(2015年/2:43)
姫を助けろ
風薫る五月。姫がさらわれて、さあ大変。美女の前ではガゼン張り切るエリンギ侍。

『エリンギ侍・女はこわいよの巻』(2016年/5:09)
女はこわいよ
うだるような夏の午後。美人に釣られて見世物小屋に行ってみるとそこには.....。(お色気あり)

プロフィール
桜井写真
石川県出身、京都在住。2014年にスタジオクロノのアニメーション教室でコマ録りアニメと出会い、現在も仕事の合間にコツコツと制作をしています。


滝澤大監督

『砂時計』(2018年/16:44) 
砂時計
ある男が目を覚ますと薄暗い狭い部屋。男は、夢か現実か判断がつかない。天井から落ちてくる砂が降り積もり部屋の体積を奪っていく。部屋に仕掛けられたトリックを解き脱出を試みるが…。砂時計の回転と永久に続く負の連鎖、無限ループの謎解きサイコホラー作品。

プロフィール
千葉県市川市出身。東京理科大中退。学生時代は体育会に所属し昼夜部活漬けだったが空いた時間には映画館に通う。ラブストーリー以外は何でも見ていた。学生時代営業の仕事に出会いその後独立。現在会社を経営するも夢をあきらめきれず2017年映画製作サークルTMSに加入。今回が初監督作品。


東野敦監督

『ゴムボーイゴムガール』(2014年/17:46)
ゴムボーイ
ゴム鉄砲が武器というシュールな青春活劇!
高校生の川上は不良グループに暴行され重傷を負う。
ユイはそれを目撃したにもかかわらず逃げてしまう。
後悔するユイを気遣う男子生徒ヒカル。
川上は強力なゴム鉄砲を手に復讐を始める。
不良たちが一人また一人と凶弾に倒れてゆく。
そして、その銃口がヒカルの目の前でユイへと向けられて……

『☆スターとレッくん☆』(2004年/25分)
スターとレっくん
宇宙を旅する人気歌手スターとお手伝いロボットのレッくん。
制御不能な二人が巻き起こすSFサスペンスにして人形劇!?
ワンルームのアパートを粗大ゴミとガラクタのみで7パターンの
宇宙船に改造した異色の意欲作!

『ハチャトリアンバックブリーカー』(2018年/5分)
ハチャトリアン
女子高生が踊りながら視力検査をするシュールでポップな青春ダンス映画。
保健室で視力検査をしていると吹奏楽部の演奏するクラシックが聴こえてきて……
作品数こそ少ないけれど自主映画を作り続けて20年余り。
「ハチャトリアンバックブリーカー」はその20年前に思いついたアイディアです。
悠久の時を経て平成最後の年に上映だ!わーい!

プロフィール
higasinoプロフィール写真_R
大阪芸大映像学科出身
本職は 映画ドラマの小道具さん
今 テレビで放送しているものなら「さくらの親子丼2」に参加してます。
仕事関係の友達が少なく昔からの自主映画仲間と作品を作り続けています。
最近関わった自主映画は「ダイナマイトソウルバンビ」
シアターカフェではお馴染みの松本卓也監督作品。
小道具で呼ばれず なぜかエンドロールのアニメーションを担当してます。
作品も エンドロールも面白いので見てね。

シアターカフェへのメッセージ
5年くらい前 東野は カンヌ受賞監督の深田晃司と一緒に住んでました。
深田はシアターカフェで上映する事になっていたのですが そのDVDを送り忘れていて
「東野さま 郵送では間に合わないから名古屋にDVDを届けてきて欲しい!」と無茶振りしてきました。
(寛大な)東野は 名古屋に向かうことになりました(東京から)。
それが 江尻さんと出会えたキッカケです。
その時 便乗して渡した東野作品「ゴムボーイゴムガール」「☆スターとレッくん☆」が
感謝祭で取り上げていただきました!
滑り込みでシアターカフェで上映できて嬉しいなぁ〜!


ミドリンゴプログラム


佐藤美代

『あのねのかぼちゃ』(2018年/9分10秒)
唄:西本さゆり、伴瀬朝彦、島田六花 
作曲・編曲:伴瀬朝彦 
録音・整音:松石ゲル
油絵、砂、切り絵、粘土など
anonenokabocha_still01.jpg
わらべうたを題材に、創作ものも含めたアニメーション。

『妖怪少女』(2010年/2分25秒)
音楽 dinner set
youkaishoujyo.png
おそらく学生のころ初めて自主的に制作したアニメーション。

『きつね憑き』(2015年/7分38秒)
プロデューサー:山村浩二 
音楽 森脇涼
サウンドデザイン 鈴木勝貴
油絵、砂
kitunetsuki.jpg
半田市出身の作家 新美南吉が原作のアニメーション。

プロフィール
名古屋市生まれのアニメーション作家。水瓶座。最近のブームは漫才と歌舞伎とFMラジオ。
公式サイト

メッセージ
緑子さん江尻さん、約7年間、お疲れさまでした!シアターカフェでは上映やイベント、お客さんとしてお世話になりとても楽しい時間でしたが、お店でお2人とお話する時間が、何よりも楽しかったです。新天地でのご活躍を、お祈りしております!


中村古都子

『ドヴォニール』(2014/5分48秒)
パペット
KOTOKO_dvoneil.png
老いた傭兵が部屋に入ってくる。突然壁の一面に映像が映し出され、それを否応なく見せられているうちに...森山公一(オセロケッツ/The Ma’am)ソロアルバム『Record!』プロジェクト第五弾

『どぶ鼠』(2011, 2018改訂/7分37秒)
パペット
KOTOKO_dobu.jpg
夕暮れの街。そこを通りかかった男が、光る石を拾ったことから始まる奇妙な出来事。推理作家・幻想小説家として知られる渡辺温の同名シナリオを初の映像化。

『お留守番』(2010, 2017改訂/ 6分18秒)
パペット
Kotoko_Orusuban.jpg
貧しいけれど、それゆえに心が通じ合うこともあった昭和の時代の1コマ。

プロフィール
システムエンジニア、図書館司書を経て、アニメーション制作。関西を拠点に、人形アニメーション を制作しています。京都造形芸術大学通信教育部アニメーションコース卒。京都教育大学教育学部国文学科漢文学専攻卒。2010-2016.03 PEAS(Petit Animation Studio)スタッフ。2016.04よりフリーランス。
公式サイト「1<0+0 —> KOTO ANIMATION」

メッセージ
名古屋訪問時はフラッと立ち寄る。美味しいお茶、選りすぐりの映像や書籍、気さくなスタッフさんとの会話。実に居心地良く、ついつい長居してしまう。そんな「名古屋の安らぎ空間」でした。ありがとうございました!


若見ありさ

『Blessing』(2011年-/2分)
ストップモーション
blessing.jpg
全ての子どもに祝福を!頂き物(出産祝い)と授かりもの(赤ちゃん)のコラボレートアニメーション!

『AIR』(2000年/10分)
デジタル作画
air.png
少年がものを盗んだことがきっかけで戦争が起こる話。罪悪感と良心と世界を構成している一部としての自分についての物語。

『CHORUS』(2009年/4分)

chorus.jpg
細胞のようなものがひと粒ひと粒。私の隣接する細胞があなた。星がうまれる時にみんなで歌をうたう。細胞のようなひと粒ひと粒。星がうまれる音。星がきえる音。

プロフィール
アニメーション作家。子ども向け番組のアニメーションを制作する傍ら、ドキュメンタリー作品やアニメーション作品を制作。自身の出産体験を元に企画・制作した「Birth-つむぐいのち」「Birth-おどるいのち」はLos Angeles Documentary Film Festivalベスト監督賞、映文連アワードにて優秀企画賞ほか国内外の映画祭等で5つのグランプリと30の受賞・入選。近年は工作・美術をモチーフにしたこども向けのアニメーションワークショップを美術館、児童館等でも展開している。
公式サイト「CHILD POKKE」

メッセージ
古い考え方かもしれませんが、私は映画は映写されスクリーンと映写機の間にいる観客が育ててくれると思っています。今はインターネットで映像を楽しみ広まることが多いですが、映写には情報として観て聴くだけではない場所が持つ温度や湿度があり映写する作品によってそれは変化します。そういう場所がとても好きです。そしてそういう場所がひとつ無くなることに悲しみ、ひとつ新たに生まれることに希望を感じます。