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2018年2/9 村田朋泰監督〈生と死にまつわる記憶の旅〉アニメーション作品上映

NHK・Eテレ プチプチ・アニメ『森のレシオ』など、様々なアニメーション作品を制作してきた村田朋泰監督。東日本大震災についての「生と死にまつわる記憶の旅」をテーマにしたシリーズ作品のうち、1~3幕を上映します。

〈生と死にまつわる記憶の旅〉
日本列島は多くの活断層によって形成された特異な島です。巨大な地震が発生した東日本大震災では多くの人々が命を落としました。誰もが深い悲しみを抱き、亡くなった方々へご冥福を祈りました。「冥福を祈る」とは「死後の幸福を祈る」ことです。我々日本人にとって祈りの概念は近親者やその地域に起きた重要な出来事、忘れてはならない出来事を末長く受け継ぎ、伝承していくために祈る、それが日本人の祈りだと思います。

日時 2018年
2/9(金)19:30
2/10(土)15:00/18:00
2/11(日)15:00/18:00
料金 1300円(1ドリンク付)
定員 15名 ご予約はこちら



上映作品

1幕『木ノ花ノ咲クヤ森』(11:05/2015年)
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記憶を失った主人公は過去の痕跡を探す。二人のハンターはすべて消し去ろうと主人公を追ってくる。能面をつけた翁は忘却の縁(ふち)として静かに舞い、変わってゆく現実と変わらないで欲しい願いを語り継ぐ。

2幕『天地』(10:31/2016年)
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噴火。生命の誕生。人間の感情。ぶつかりあう。なにかとなにかが衝突する。そこから分裂し、何かが始まる。

3幕『松が枝を結び』(16:33/2017年)
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津波で引き裂かれた双子。記憶をなくした少女は街や山を歩く。大切にしていたスノードームは過去と現在を結び、少女は記憶を取り戻していく。うさぎ男は少女を黄泉の世界へ導いていく。

助成 文化庁文化芸術振興費補助金image_symbolmark_01.jpg
製作 有限会社TMC


村田朋泰監督プロフィール
1974年東京出身。東京芸術大学修士課程美術研究科デザイン専攻伝達造形修了後、コマ撮りアニメーション制作会社(有)TMCを設立。言葉やセリフを排し、仕草や佇まいによる演出で心情を表現し、光の陰影や雨風の移ろう風景を巧みに織り込み「不在」「喪失」「記憶」「死生観」を題材とした作品を通して日本人のアイデンティティを探る制作をしています。代表作として「睡蓮の人(2000)」「朱の路(2002)」Mr.Children「HERO」MVなど。Eテレプチプチ・アニメでは「森のレシオ」が放送中です。