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「キユミとサユル」10周年アニバーサリーイヤー特別上映会 舞台挨拶簡単レポ

杉田愉監督のライフワークともいえる「キユミとサユル」シリーズが春夏秋冬の4作品を撮り終え、また10周年を迎えたということで4作品を一挙に上映する上映会を開催しました。実は4作品一挙上映はワールドプレミアとのこと。意外とシアターカフェはワールドプレミア、あったりします!
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なぜかドラゴンズのユニフォームで登場した杉田監督とサユル役の品田涼花さん。ナゴヤドームでの抽選にあたり、5組のうちの1組に選ばれ、その日のヒーロー選手と写真を撮ったり、逆転勝利に酔いしれる皆さんと渋滞に巻き込まれ、滑り込んだ結果、舞台挨拶用の衣装も用意してあったのに、この衣装となりました~。
ほとんどのお客様がこのシリーズを未見とあって、シリーズのなりたちを監督からお話いただき、七五三の写真で一目ぼれされた品田さんにも10歳からの10年間を振り返っていただきました。「体温を2度ほど下げてほしい」という監督の演出にきちんと応えられるというのは、すごい。
小学生の冬編では気温が低くて寒い中(雪だし)、雪にシロップかけて食べなきゃならなくて、ものすごく寒かったことなど撮影中のエピソードを語っていただきましたが、品田さんのやる気度が高いと杉田監督のS度が増す、という感じでしたね。「刺繍」の針で指をさして血を出すシーンは本当にやるかどうかで針の種類を変える話(本当にやるときは痛くないようにして、やらないというときは本物に差し替える)や、本当に熊が出そうな場所で熊が出るシーンを撮るとか。2人を追い込んで、その二人が期待に応える、という信頼関係が見てとれました。
「キユミの桃子、 サユルの涼花」は一番質問しかった作品で、お客様も同じように疑問を抱いていました。この作品のみアドリブですすめているのか、どこまでがフィクションなのか、と。実際品田さんが来場すると聞いて、あれ?こどもはどうした?と真っ先に考えた私です。そこのところ、聞いてみたかったのですが、これは実は3人ですべて考えて作った、きっちり脚本どおりの作品だということです。3作目までみて、意外に感じた二人の距離感(実際は1歳違うので森田さんがお姉さん)、敬語なのが違和感だったけど、そういうとことまですべて脚本どおりだったんだとか。やられました。
今後の壮大なる構想や、初長編作品のお話も聞けて、なごやかな時間が過ごせました。打ち上げも名古屋めしを堪能してもらえたようでよかったです。この4部作一挙上映は6/4(土)にいがた国際映画祭のオープニングにもなっています。今回見逃しちゃった方でご都合つく方はぜひ。