

3月中ごろ、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了上映会「GEIDAI ANIMATION 07 YELL」を観てきました。「07」ということで、アニメーション専攻が設立されてから、もう7年経ったのですね~。名古屋市ご出身のアニメーション作家・山村浩二氏や、NHKアニメワールド:プチプチ・アニメ「ニャッキ」の伊藤有壱氏など、有名な作家さんが教鞭を執られている大学院でもあります。
一年次作品と第七期生修了作品A・Bの3プログラム、たっぷり3時間近い内容でした~。手描きを中心に、パペット、3DCGなどいろいろな技法の作品があり、内容も様々です。その日は朝から、東京アニメアワードも観てのはしご鑑賞だったので、アニメーションに浸る1日になりました。。
さて、まもなくシアターカフェにて特集上映の、清家美佳さんの作品ももちろん上映されました。清家さんは、今年の修了生として2年間通われていました。作品タイトルは「ふりだし」。8分22秒の長さです。今回、残念ながらシアターカフェでは上映されません。アニメーション好きだけでなく、実験映像や現代アートなどが好きな方にぜひご覧いただきたいと思える作品でした。
一言でいうと<ループ+ズレ>が楽しめます。デザイン的な平面イメージの一連の動きが、ループします。繰り返すうち、フェーズが少しずつずれていく構造の作品で、フレーム内の構成、動きのタイミングやシーンの長さなど、丁寧に配慮され制作されています。
コンテンポラリーダンスでいうとローザス「ピアノ・フェーズ」、または、ミニマルミュージック(そのまんまですね。。)を想起させられる、ち密さ。観ているうちに、さまざまなイメージや考えが脳内を通り過ぎます~。
カメラワークの角度やクロースアップのサイズなども少しずつ変化してく様に、スイスの作家ジョルジュ・シュヴィッツゲーベル氏の作品が好きだと、以前、清家さんから聞いたことを思い出しました。
清家さんは、00年代から関西をベースに活動開始されたアニメーション作家です。「イメージフォーラムフェスティバル」での上映や、同社から発売された「シンキングアンドドローイング」(2005)、「TOKYO LOOP」(2007)にも収録、国内外の映画祭での上映など、作家としての活動を継続されてきました。
今回の「カンカク思考ジッケン」は、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻一年次作品までの、清家さんの仕事をご覧いただけるプログラムです。名古屋で一挙上映というのは、なかなかないので、この機会にぜひご覧いただきたいです!!
日時 4/29(金)19:30、4/30(土)・5/1(日)15:00/19:00、5/2(月)19:30
料金 800円(1ドリンク付)
定員 15名 ご予約はこちら!
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