東京スクリーム・クイーン映画祭は2013年に立ち上げられた、世界中から集められた女性監督によるホラー&ダーク・ファンタジー短編を上映するイベントです。昨年10月に東京で上映された作品の中からのセレクションです。ホラー界のスーパースターでありその才能を高く評価されている美しき双子監督、ソスカ・シスターズによる新作と『ムカデ人間』シリーズでもお馴染み怪優ローレンス・R・ ハーヴェイ主演の短編もあります。今回も小粒でも刺激の強い珠玉のホラー短編を揃えてお届けします。名古屋はここでしか見られませんよ。必見です(全16作品)
Aプログラム(8作品約73分)
「ビジター」(カナダ/10:45/2011)監督:クリスティン・アンダーソン・ソーヴ
車のエンジンが故障し、人気の無い道で立ち往生する若い二人組みの女性。助けを求め古びた家にたどり着くが、見るからに不気味な夫婦が彼女たちを待っていた・・・。
タイトルどおり、“ビジター”の物語です。私にはツボ作品です♪「創作者」(オーストラリア/12:00/2009 )監督:エマ・ロザンスキー
寝室に横たわる1人の老女。彼女の作り出すイマジネーションの世界はやがて悪夢となって彼女を襲う・・・。ストップ・モーションを用いた美しくも恐ろしい寓話。
クレイアニメや人形などアート色の強いダークファンタジー。死期を前に彼女の作り出す世界とは。「モンスター」(カナダ/9:50/2012)監督:デブラ・バーンズ
舞台は人類滅亡後の世界。森に住み着く『モンスター』の餌付け役を与えられたハナ。森の奥で彼女を待ち受けるものとはー。ハナ役に『ローズ・イン・タイドランド』のジョデル・フェルランド。
女子は“かわいい”に弱いからねえ。「訪問者」(カナダ/4:20/2013)監督:ヨバンカ・ブコビッチ
鏡の前に立ち、苦悩の表情を浮かべる1人の男。彼は恐ろしい相手と取引をしてしまった。その相手とは・・・悪魔。
「それは聞く人による」は名言です。「ガールファイト」(カナダ/3:00/2014)監督:ジェン・ソスカ&シルビア・ソスカ
ホラー・ファン必見!あのソスカ姉妹(本人)が華麗なる血みどろの死闘を繰り広げる!!
3分間のキャットファイト。「ロンリー・ガール」(オーストラリア/10:00/2012)監督:リン・ヴィンセント・マッカーシー
いつも一人ぼっちで友達のいない少女が、子犬を連れた怪しげな男に遭遇する。子犬と遊びたい少女はその男に近づくが・・・。
動物愛護協会でなくても。「エンスト」(カナダ/8:35/2013)監督:カレン・ラム
離婚の危機に直面している男。最悪な状況に追い討ちをかけるように起こった悪夢のような出来事とはー。
昨年2作品上映したカレン・ラム。さすがのストーリーテリングです。「ネクロマンサー」(アメリカ/15:10/2012)監督:ローリー・ボーウェン
ある家族が“ステラ・ブイオ”と名乗る霊媒師を雇い、死んだ父親を蘇らそうとした。墓場からゾンビとして蘇った父親が彼らの元に現れるが、事態は思わぬ方向に発展するのだった。伝説のスクリーム・クイーン、リネア・クイグリーを主演で迎えた70年代&80年代のイタリアン・ホラーにオマージュを捧げたホラー・コメディ。
懐かしのイタリアン・ホラー感満載です♪
Bプログラム(8作品約75分)
「イノセンス」(カナダ/12:00/2O12)監督:ヨバンカ・ブコビッチ
ミステリアスな屋敷に引き寄せられ、足を踏み入れた1人の少女。少女が屋敷の中で目撃したものとはー。製作総指揮にギレルモ・デル・トロ監督(『パンズ・ラビリンス』)
荘厳なファンタジーです。キャラがデル・トロっぽいw。「マタドール」(カナダ/3:00/2013)監督:ジジ・ソール・ゲレロ
「マタドール」と名乗るサディスティックな殺人鬼は世にも恐ろしい方法で“獲物”を拷問し、殺害していた。今宵もまた彼の殺人ゲームが始まろうとしていたが予想外の展開が彼を待っていた。
スペインならでは、なネタですね。「コール・ガール」(アメリカ/5:50/2014)監督:ジル・シックス・ガヴァーギジアン
コールガールを自宅に招き、一夜の様子をウェブカメラで配信しようと目論む一人の男性。訪ねて来たスレンダーな美女を前に心躍る男性だったが彼にはこれから体験する恐怖など知る余地は無かった・・・。主演に『ムカデ人間』シリーズのローレンス・ハーヴィー。
ローレンス・ハーヴィーファンお待たせしました。とくとご覧ください。「シェアハウス』」オーストラリア/15:40/2010)監督:ブリオニー・キッド
シェアハウスに引っ越して来た一人の女性。借りる事になった部屋が放つ不思議な力に彼女は感化されて行くー。
部屋に憑りつかれた女性。そういう部屋ってあるよね。「殺人フィルム」(カナダ/3:10/2009年)監督:モード・ミショー
女性の後を尾行する一人の男性。彼はスナッフ・フィルムを作ろうとターゲットにする女性を物色したいのだ。しかし彼の思惑とは裏腹に、悪夢が彼を襲うー。殺人鬼の目線で描いたP.O.V作品。
ある意味、すかっとします。「人間卓子」(カナダ/14:30/2013)監督:イザベル・グロンディン
仕事の依頼を請け、依頼主の家を訪れた男。家に入った途端、男性はその仕事の内容が普通で無い事に気づく。
人の趣味はそれぞれw。「精肉店」(スペイン/6:50/2013)監督:マリア・サンチェス・テストン
この精肉店、何かがおかしい。
やっぱり食欲には勝てない。女性にも勝てない。「死ぬ為の5つの方法」(キプロス共和国/15:10/2013)監督:ダイナ・パパダキ
男性は必死に模索していた。“死ぬ”方法を。
キプロスの短編なんてなかなか見れないですよ。楽しいコメディです。■上映スケジュール5/9(土) 17:30Aプロ/19:30Bプロ
5/10(日) 17:30Bプロ/19:30Aプロ
5/11(月) 19:30Aプロ
5/13(水) 19:30Bプロ
5/14(木) 19:30Aプロ
5/15(金) 19:30Bプロ
■料金1作品1300円(ドリンクなし)
■その他煌燦工房Raichi△さんの赤いものシリーズの販売や昨年も大好評だったホラースイーツも販売します。詳細は
公式ページにて更新していきます。お楽しみに。
企画・協力:中西 舞(東京スクリーム・クイーン映画祭ディレクター)