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アニメーション関連のイベント行きました

ミドリンゴです~。
先日、東京でいくつかアニメーション関連のイベントに行ってきましたので、ざっくりレポートします。

■「セシウムと少女」試写会
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招待状をいただいたので、観てきました!
主人公の女子高生みみちゃんが、ひと夏に七福神と出会い、行方不明の九官鳥はくしを探すうち、
自分の家族のルーツや、地域史を体感していきます。
そこに、原発や3.11以降のことも絡んでいき、今、私たちはどのように生きていったら良いんだろうという問いかけや、
お話が進むなかで、主人公が自分なりの答えを見つけていく、といった内容です。

この作品の特徴は、実写とアニメーションのシーンが混在しているところです。
アニメーションパートは、人形アニメーションの大御所・真賀里文子さんから、
水尻自子さんや姫田真武さんなどの若手作家、アートアニメーションのちいさな学校の生徒の方々など、
いろいろな方が、多種多様な技法と作風のアニメーションで参加されています。

アニメーション・シーンがふんだんにあり、全体的に七福神のキャラクターがコミカルなこともあって、
約2時間という長丁場ながら、子供たちも観やすい作品になっています。
2歳半のお子さんが、騒がず寝ずに最後まで視聴されていたのが、すごいなぁと思いました。

実写パートはほとんどロケとのことで、阿佐ヶ谷に始まり、いろいろな場所が出てきます。
どこなのかわかるようにテロップが入っていました。

上映後はお茶会がある席に少しお邪魔させていただきました。
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すごく大きなケーキがあって、おいしい手作りのお稲荷さんなどをいただきました。

■アニメアワード
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昨年は行き逃したので、お初です~。観たのは3プログラム。

●短編コンペ④
観たことのある作品もありましたが、知らないものが2/3くらいで良かったです。
個人的には、児童向け作品ぽく、絵本のようで自由な発想の「My mum is an airplane」がとても良かったです。
また、死後がテーマの「Coda」も暗いストーリーだけれど、好きでした。

●国際交流スクリーニング-米国若手アニメーター特集-
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「Bee and Puppycat」ナターシャ・アレグリ監督
色合いが最近のサンリオグッズのようなふんわりしたカラーで、
キャラクターは少しタム君を思い出させる雰囲気で、かわいらしくて毒もあり良かったです。
youtubeで発表されている作品とのこと。
女性ファンがたくさん来場していて、プレゼント贈呈や、質問コーナーでの感想へのお礼ハグなどで盛り上がってました。
「Head Over Heels」 ティモシー・レッカート監督
広島でも以前に観たので、3度目くらいの視聴でした。
長年連れ添った夫婦が上下さかさまの状態で暮らしているという設定が、風刺が効いていて好きです。
ラストまでのお話がよくできているなぁと思います。これもアカデミー短編ノミネート作品だそうです。
「Dam Keeper」※エリック・オー氏(アニメーター)
子供から大人まで楽しめる、わかりやすくて心に残る作品だと思いました。
アカデミー短編ノミネートなのも納得です。
主人公が、心の闇を払う方法に、体験的に気づくラストが好きです。
「Adam and Dog」ミンキュ・リー監督
手描きアニメーションがすごくきれいで、観ていて気持ちよかったです。
現実の犬の動作を、詳細に観察している以上に、対象への愛おしさを持った視点でないと、
いくら技術があってもこのように描けないのではと思いました。
ただ、ラストがちょっと共感できませんでした。
「 Adventure Time」ペンドルトン・ワード監督
実際にテレビの子供向け番組ということで、ライフサイクルを、どぎつくおもしろく伝える内容だったりして
教育くささを感じさせずに、楽しく知って考えてもらう要素もありました。
絵柄もキャッチーで、強烈なキャラクターばかりで良かったです。

●「コングレス未来学会議」アリ・フォルマン監督×山村浩二氏マスタークラス
「セイント・クララ」と「戦場のワルツ」しか観てませんが、どちらも大好きなので、実際の監督を観られてとても嬉しかったです。

山村氏による進行で、トーク内容はだいたい以下でした。

制作期間は4年。最初、実写とアニメーション半々で作ることだけ決めていた。
ポーランドと南米の共産圏が主な舞台の原作に、独自の要素を加えて映画化した。
カンヌ映画でかつての大女優を見て、一般人と変わらない気づかれない様に衝撃を受けた。
ハリウッドの中で老いていく女優、自分のデータのスキャンを断れない状況を描きたいと思った。
脚本書くのがいつも早いが(「戦場のワルツ」は4日)、今回は8カ月かかった。
世界観のルール設定など細部の設定に時間がかかった。
最初、主演女優をケイト・ブランシェットで進めていたが、ロビン・ライトに出会い、よりふさわしかったので、変更した。
実写はアメリカで、アニメーションは助成金をくれた9カ国で制作した。
登場人物ディランの動きが、中東国では男性的、ヨーロッパでは女性的になった。
アニメーションのシーンも一度、俳優に演じてもらい撮影しているが、その映像は参考にするだけで
ロトスコーピングはせずに、全て手描きで制作されている。
動きや画面構成のデザインを、ざくっりとしたビデオ・コンテで決定してから描いてもらった。
4ヶ国で、動画の中割りを制作したため8カ月かかった。また、修正箇所もたくさんあった。
過去のアニメーションを中心に参照した。
フライシャー兄弟、70年代日本映画、今敏作品、ラルフ・バクシなどを参照。

■アニメジャパン
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東京アニメ(ーター)見本市のブースが良かったです。
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これまで制作された本がモニタ上映されていました。
作品によっては絵コンテをiPadで閲覧できる展示で、映像と見比べることもできました。

■FREE! -Eternal sammer- イベント昼の部
初めて、声優さんのイベントに参加しました。
場所は両国国技館です。冒頭で会場がまっくらになると、観客のペンライトやサイリウムがきらきら光ってすごい光景でした。
これを観られただけでも行ったかいがありました。
国技館なので、中央にあるステージを四方取り囲む座席配置になっていて、
スタジアムほどは大きくないので、2階席だったけれど全体がよく観えたので、とても良かったです。
昔、アイスランド出身の歌姫ビョーク(若者は知らないですね)が大阪城ホールでコンサートしたとき、席が悪くて米粒サイズにしか見られず、モニタ鑑賞でむなしかったのとは大違いです。

内容は、岩鳶高校チームと鮫柄高校チームに分かれ、フリートーク、お気に入り名場面集の上映、ファッション画対決、
声ドラマ実演、最後に、Style Fiveのライブと、最後まで飽きさせず楽しませる内容でした。
イベントとして、すみずみまでよく構成されていて、すごい世界だなぁと思いました。