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さとうゆか個展「アニメーションの実験-実像と虚像、その物質性」

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さとうゆかの作品は、虚像であるアニメーション映像に対して、その素材を実験する制作プロセスも見せることにより、アニメーションの実在性や物質性について言及している。虚像としてのアニメーションは観客に視聴覚を通じてそのビジュアルの質感を経験させるが、物質としてのアニメーションは直に手で触れることができる。展示と上映を併せたさとうの発表スタイルは今回で3回目となり、現時点で集大成としての側面も持っている。版画アニメーション作品とコマ撮り作品、布フィルム作品(Clojector)の上映と展示を通じて、アニメーションの持つ虚と実を媒介するさとうの試みを経験してほしい。

日程 2024年2月22日(木)~2月26日(月) 12-19時
入場 要1ドリンク(600円~)注文
作家 さとうゆか氏(育英館大学情報メディア学部 助教)
ゲスト ALIMO氏(愛知県立芸術大学准教授)
     伊藤仁美氏(映像作家)
トークのみ定員19名(予約はこちらのフォームから)
企画 林緑子
主催 日本映像学会ショートフィルム研究会、名古屋大学融合フロンティアフェローシップ事業、シアターカフェ



さとうゆか氏プロフィール
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1992年北海道生まれ。アニメーション作家。版画技法を用いた抽象アニメーションや、ストップモーションアニメーション、布を使った映画フィルムなどを制作している。過去の作品に「昨日はすべて返される」「had lived」「clojector」など。Holland Animation Film Festival、新千歳空港国際アニメーション映画祭など国内外の映画祭で作品が上映されている。現在は日本最北端の大学、育英館大学にて、アニメーション・アートを教えている。また、上映団体「EZOFILM」代表として各地で上映・企画・運営も行っている。


プログラム
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上映、インスタレーション(2階)

①コマ撮アニメーション作品(10~20分)
1 雪アニメ(仮) 2011/1:00
2 ダガシのアレ 2012 /2:00
3 ファンタジックメランコリー 2012/3:00
4 サトウの踊り 2013/ 2:00
5 夢(仮タイトル) 2014/0:30
6 PANIMATION 2015/0:40
7 HANIMATION 2016/ 0:30
8 YARNimation 2021/0:35


②版画アニメーション作品(30分)
1 手紙(仮タイトル) 2013 / 3:00
2 R.I.P. 2015 / 4:30
3 夜を飛ぶ 2015 / 3:00
4 リピートリビング 2016 / 4:44
5 コロニー 2017 / 3:49
6 had lived 2018 / 4:15
7 昨日はすべて返される 2019 / 3:40
8 もも 2023 / 2:40

③Clojector(インスタレーション/映像装置による投影)

展示(1階)
壁面と棚・clojector(布フィルム素材)、版画作品、YARNimationなどの素材展示


トーク(2階)

①対談
登壇者 さとうゆか氏∔ALIMO氏
日時 2/24(土)15:00-17:00
入場 要1ドリンク(600円~)注文
定員19名(予約はこちらのフォームから)

※対談終了後、交流会があります

②公開取材
登壇者 さとうゆか氏∔伊藤仁美氏
日時 2/25(日)15:00-17:00
入場 要1ドリンク(600円~)注文
定員19名(予約はこちらのフォームから)


トークゲストプロフィール

ALIMO氏(愛知県立芸術大学准教授、作家)
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1977年山口県生。愛知県立芸術大学美術学部メディア映像専攻准教授。2012年から2年間エストニア芸術アカデミー客員研究員に従事した後、2019年に東京藝術大学大学院映像研究科博士後期課程にて博士号取得。主にザグレブ現代美術館、国際芸術センター青森、群馬県立館林美術館、国立新美術館、Pola Museum Annex、ZKM(ドイツ)など美術館やギャラリーで作品が発表されてきた。近年はアブドゥルアジーズ王世界文化センター(サウジアラビア)やイェール大学(アメリカ)の協力を得て作品を制作している。エストニア芸術史家としてアニメーション史や比較芸術研究も行う。そのため、様々な資料を見聞する習慣が制作に反映している。日常と寓話と哲学を混合させた『並んだLAND』(2023)はザグレブ国際アニメーション映画祭でのプレミア上映を皮切りに現在世界で上映されている。第11回岡本太郎現代芸術賞特別賞受賞。

伊藤仁美氏(映像作家)
masami伊藤さんプロフィール写真
名古屋生まれ。2015年名古屋学芸大学大学院メディア造形研究科修了。ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態をテーマに映像表現をしています。パーソナルスペースを強く感じる視点から撮影を行い、個人的な体験・記憶が想起されるイメージを、視界から過ぎ去っていく多くの風景、延々と流れていく現代の情報を元に再構築する。その上で、内と外の世界を往復しているようなとても感覚的で不可視な体験を、身体感覚の延長として追うことを試みています。