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『天気の子』の感想(ネタバレあり)です~

世界と個人-環境問題と恋愛ドラマのあいだ『天気の子』新海誠監督/2019/114分新海誠は、再会というテーマをループし続ける。男女2人が困難を共に乗り越えたあと、時間を置いて再会する。そこに向けていくつかのハードルを設けることで、観客の情動は高まる。メイン2人の再会が、最高に感動的になるよう物語が構成されている。以前の作品は、人違いやすれ違いで再会は機能不全に陥った。近年はそれが解消され、主人公たちはエンディ...

TAAF2019感想:シンポジウム①

シンポジウム①「アニメーションのデジタル化に伴うアニメーターの将来像を探る」司会 竹内孝次(FD)登壇者 井上俊之(スーパーアニメーター)、押山清高(アニメーター、監督)、りょーちも(アニメーター、監督)日時 3/10(日)10:00-13:00 会場 豊島区役所5F会議室2D手描きと3DCGを含む商業アニメーション制作について、現状とその原因、これからの課題を検証するトークだった。登壇者のアニメーター三方は異なる世代のため、時代...

TAAF2019感想:上映

3/8-3/10に、「東京アニメアワードフェスティバル2019」の長編・短編コンペなど観賞しました~。上映鑑賞で印象に残った作品の感想です。長編コンペティション@新文芸座『アナザーデイオブライフ』(ラウル・デ・ラ・フエンテ、ダミアン・ネノウ/2018/86:00/ポーランド)実在ジャーナリスト・カプシンスキが、紛争地帯のアンゴラを取材した史実をもとにした作品。1975年当時と現在の取材映像である実写と、アニメーション(3DCG+モー...

長野櫻子個展『rope jumping ~back』トーク・レポート

先日行われた、長野櫻子さんの個展『rope jumping ~back』でのトークをレポートします~。私も聞き手として登壇しました。日時 2019年3月2日(土)18:30-20:30会場 N-Mark5G(名古屋市中川区)司会 伊藤仁美作家 長野櫻子聞き手 林緑子はじめにフィルムからテレビ、そして現在のデジタル化という映像技術の更新や、インターネット敷設による情報流通などの環境変化のなか、映像系の作家はそのときどきで可能な表現を行ってきた。...

Nagoya Digital Animation Festival 2019の感想~

2019/2/24(日)13:00-18:00 @ナディアパークデザインホール(3F) 名古屋の産学官イベントとして、新しく始まったDAF2019のスクリーニングに参加しました~。スケジュールは下記です。時間が押したので18時以降の授賞式は見ていません。13:00-15:00 第一部 最終ノミネート作品上映+持込作品の講評会15:00-16:00 第二部 名古屋発の商業アニメ作品+会社紹介16:00-18:00 第三部 招待作品上映18:00- 授賞式第一部コンペ15作品のう...

映画『未来を花束にして』感想

曇りと雨のはっきりしないお天気が続きそうですね~。年末に、『未来を花束にして』(サラ・ガヴロン/2017年/106分)の感想を書いたのでUPします~。本作は、周縁化された人々の権利を巡る活動に注目した作品だ。具体的には、20世紀初頭のイギリスで、階級差と男性中心主義が当たり前の社会において、女性が参政権のために政治活動を行った史実を軸にしている。洗濯工場で生まれ育った労働階級の女性モードを中心に据え、妊娠や子育...

広島国際アニメーションフェスティバル2018のメモと感想

ミドリンゴです~~。8/23-27開催の広島国際アニメーションフェスティバルに観客参加してきました~。今回はエストニア特集で、エストニアの古今さまざまな技法やテーマの作品をたくさん観賞できましたよ!好きな監督の特集もあり、良かったです♡パーティは今回は最初と最後のみ参加で、人を紹介していただいたりで楽しかったです。また今回のお土産ベストはレモスコです。要はすっぱいタバスコです。ピザを注文したら出てきて、か...

ネタバレ感想 『さよならの朝に約束の花をかざろう』 

本作は、脚本家・岡田磨里による初監督・劇場版アニメ作品である。彼女が、長年温めてきた物語の、満を持しての作品化だ。制作は『凪のあすから』のP.A.WORKS。繊細で丁寧なストーリーとキャラクター、美しい映像によって、ファンタジーの世界観を借りつつ、女性の生き様を描いている。それは、家族、恋愛、友情、人の誕生や死など、多くの現代人にとって身近で大切なテーマを扱った映画となった。筆者は、109シネマズ名古屋にて、...

『ユーリ!!! on ICE』のリアリティと往還

2016年秋アニメで話題を呼び、後半に行くにしたがって視聴者数が伸びた作品『ユーリ!!! on ICE』。2期のあるなしは現時点で不明とはいえ、グッツやイベントなどまだまだ盛り上がりはこれからという感だ。監督・山本沙代氏と漫画家・久保ミツロウ氏により、数年をかけて入念に準備された本作は、一見、女性向けに見える。その根拠として、放送開始後、徐々にBL要素を含む2次創作のイラストや漫画、小説が、イラストコミュニケーショ...

『君の名は。』を観てきました~(ネタバレあり感想です)

話題になっている『君の名は。』をやっと観ました~。違う友人とそれぞれ行って2回。個人的には、円盤を買っても良いなと思うくらい、楽しめました。以下、ネタバレあり感想です。新海誠監督はこれまで、世界系の代表監督と言われてきた。作品名より監督名が先行すると言って良いくらい、作家性の強いアニメ監督として、ある種、カルト的な人気を誇ってきた。新海作品の特徴の一つは、何といっても、男性主人公による長いモノロー...