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ショートフィルムの文化的起源--戦前のおもちゃ映画・小型映画の魅力と歴史

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『お伽の爺さん』
おもちゃ映画/小型映画とは、戦前に親しまれていた、家庭で手軽に映画を楽しむための装置です。テレビ以前の時代には、これを用いるために、映画館上映に使った劇映画・ニュースのフィルム断片や、人気のちゃんばら場面を大量に複製したものなどが販売されました。またこれによって、新規制作のアニメーション作品が、現在のテレビアニメのように家庭で見られるようなったという点でも画期的な装置でした。企画では、おもちゃ映画で人気だった時代劇スターや、子供向け映画技術本についての解説トークとともに、京都おもちゃ映画ミュージアムの太田米男氏をお招きして、装置の魅力や当時の映画文化の様子などをひもときます。
映画体験のルーツに触れるこの貴重な機会に、ぜひご参加ください。

おもちゃ映画の映写体験をしていただけるコーナーを予定しています!

日時 9/3(日) 開場14:30/開演15:00(17:30終了予定)
   終了後、交流会(参加費500円)あり
   ※交流会へのご参加はご予約時にお知らせください
入場無料
定員 20名 ご予約はこちらから
企画 洞ケ瀬真人、澤茂仁、シアターカフェ
主催 日本映像学会ショートフィルム研究会
協力 一般社団法人 京都映画芸術文化研究所 おもちゃ映画ミュージアム

日本映像学会研究活動助成金対象研究

トーク①澤茂仁+参考上映
1尊王1
お好み
11近藤勇3
46雪の渡り鳥2
上:『尊王』
中1:『お好み安兵衛・花婿の巻』
中2:『新選組隊長近藤勇』
下:『雪の渡り鳥』

銀幕の大スターを劇場映画の断片や小型映画によって家庭で鑑賞すること。それは当時の日本でいかに普及し 享受されていたのか。今回の企画では、家庭用映画ないしグラフを軸に、そうしたスター受容の 映画史的な意義を探ってみたいと思います。
澤茂仁 プロフィール
名古屋大学大学院人文学研究科博士後期課程に在籍。専攻は映画史。論文に「ジャン= ピエール・メルヴィル論―その形式と映画史的意義をめぐって」(『映像研究』42、2014年)。 批評に「海辺からの定点観測―神代辰巳の海に導かれて」(『エクリヲ』5、2016年)。そのほか、 市民向け講座で「アラン・ドロンと戦後フランス映画」と題した講義を担当(文化フォーラム 春日井、2017年8月)。

トーク②洞ケ瀬真人+参考上映
22漫画0助漫遊記3
10一寸法師3
3漫画桂小五郎と凸坊4

上:『漫画0助漫遊記』
中:『一寸法師』
下:『漫画桂小五郎と凸坊』

映画文化の揺籃期である1920年代頃には、今では専門的と思われがちな映画技術にまつ わる 話が、その目新しさから人々の関心を広く呼ぶものだったようです。これを子供向けに書かれた 映画技術解説書を例にひもといてみたいと思います。
洞ヶ瀨真人プロフィール 
学術博士。中部大学ほか非常勤講師。近著論文に「対話を触発するドキュメンタリー―60年代 学生運動映画の表現様式をめぐって」『JunCture 超域的日本文化研究 第8号』名古屋大学 「アジアの中の日本文化」研究センター、2017年。翻訳に、ジェロー&ノーネス著『日本映画研究 へのガイドブック』ゆまに書房、2016年。

トーク③ゲスト:太田米男氏、澤茂仁、洞ヶ瀬正人+参考上映
おもちゃ映画等の魅力や重要性、そのアーカイブについて、太田氏にお話しを伺います。
ゲスト:太田米男氏プロフィール
京都市立芸術大学在籍中に脚本家依田義賢に師事。1990年代に「何が彼女をそうさせたか」で 映画復元に携わり、京都映画祭で「復元映画部門」を担当。2004年、大阪芸術大学藝術研究所 共同研究「玩具映画プロジェクト」開始、2006年より「映画の復元と保存に関するワークショップ」 を主宰。2015年1月に(一社)京都映画芸術文化研究所発足、5月におもちゃ映画ミュージアム 開館。現在、大阪芸術大学教授。