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GEIDAI ANIMATION 04 SAIL 名古屋上映スカイプ通話トーク7/6(土)レポート

皆さま、こんにちは!
蒸し暑いですね。たまりませんね~~。

本日は、GEIDAI ANIMATION 04 SAIL 名古屋上映に際して、
一年次作品プログラム「魚のいうことを聞く」の制作者、小野ハナさんに
スカイプを通じてお話を伺いました。

onoHana.jpg

小野さんは、大学で美術を学ばれたあと、
ニコニコ動画でボーカロイド曲のPV映像を制作/発表する活動をしばらくされたそうです。
すばやく作りすばやくUPし再生数を伸ばすという
サイクルの早い活動を経て、もっと落ち着いて作品を制作するため
東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に入学されました。

今回の作品「魚のいくことを聞く」は、
約3か月という〆切のなか、
音楽を担当してくれる同大学の学生さんとのやり取りや
絵コンテなどの準備も含めて
少ない時間のなかで作られたそう。

また、手で描くことにこだわり
描きながらイメージやストーリーを作っていく手法を取り入れることで
描線や描く物自体に、生き生きとした息吹が吹き込まれるよう、
あえて、脚本や絵コンテを作りこまず挑んだそうです。

準備に時間をかけすぎたり、完璧にしすぎると、
実作するときのモチベーションが下がってしまい
作る時の制作者のわくわくとした生き生きとした感じが作品に
うまく落とし込まれないことってあると思います。

技術があっても、死んだようなおもしろくない作品ってあるなぁと思い出しつつ
なるほどな、とお話を聞きました。

今回は手で描いたものをパソコンに取り込んで
パソコン内で色を付けたりして仕上げ、動画へ編集されたとのこと。

描きながらわかること、気づくことがたくさんあり
また、これまで制作してきた
ボーカロイド曲に映像を付ける作業は
すでに完成された音楽や他人のイメージに対して
提案をし制作していく形式だったけれど、
初めて、自分でイメージを出して映像を作っていく
そして、そこに他人が音楽を付けてくれたりするという体験をし
楽しいと共にたいへんだったそうです。

実は今回、尺の都合などから、一年次作品プログラムの上映前にトークを行いました。
なので、聴講してくださった方たちは作品を未見の状態でした。
そこで、小野さんの最新作「Origami of landscape」(0:44/2013)をご覧いただきました。
まず、この作品は、参加者にも配布されたおりがみになっている絵が
先に作られたとのこと。
展覧会のために、絵を描いていて
途中で、それをアニメーションにもということで新作が生まれたそうです。

絵をなぜ折り紙にしたのか、ということについて
複製物で配布されて、ごみになることもあれば、誰かのコレクションになることもある
ちらしや包装紙など、一点ものと全く違う形式の作品にも
その存在の価値があり、美しさがある
そうしたあり方に興味があって、制作しているというようなお話を聞けました。

確かに、複製物にはそれ自体の持つおもしろさがあるし
たくさん並べたときの楽しさや美しさもあるなぁ〜と思いつつ。
また、はかないからこそ美しかったり、
取るに足らないと思われがちなものに、独特の良さがあったりっていうことも思い出しました。

それから作品のラストに現れる言葉があり、
それについてや、作品に描かれている風景についての関係も聞くことができ
とても興味深かったです。

あと、彼女のweb上の日記を拝見したときに
「少女」と「芋虫」の共通点を感じて、二つを合わせたイラスト作品を制作していると
書かれていたので、それについても質問をしました。

「少女」も「芋虫」も、変化の途中の一時的な姿であり
誰かに守られないと生きていけない、
弱い/弱さをさらけだした存在という共通点を
小野さんは感じているそうです。

そして、芋虫は苦手だけれど
イラストに描くことで、向き合っているような感じでした。

小野さんの制作への態度として
・手を動かすこと、そこから見えてくる感じられることを大切にしている
・自分を見つめ、周りとの関係を見つめ、感じ考え作品化することで
少しでもそれらについて理解し知っていくことを大切にしている
というような印象を持ちました。

最後に、今後は修了作品の制作に入っているということと
夏頃、発表予定で、他の方の音楽に映像を付ける
MVの制作をしているとのことでした!

Q&Aでは、
描くことはたいへんな作業だけど苦痛を感じないのか、というような質問に対して
一枚絵よりも、動きでイメージが湧くことがもともと多かったので、
たくさん描いてアニメーションを作ること自体は苦痛ではないとのことでした。

また、少女と芋虫というテーマのイラスト作品について
芋虫はもっとグロテスクな面があり、例えば映画「帝都大戦」に出てきた
少女と芋虫の合体した妖怪はもっとグロテスクだったが
小野さんの作品は、その存在の弱さによりシフトしているのはどうしてか
というような質問に対しては、
例えば、踏まれた芋虫の弱さとグロテスクさ、派手さはとても恐ろしく
そうした面も多いにあるけれど
それよりも、柔らかい体に
葉っぱに載って生きているという、何もまもるものがない生活環境から
弱さの印象がより強く感じられたからとのことでした。

他にも質問がありましたが、
うろ覚えなので、この辺で。。

制作した方のお話を聞くと
作品がどうしてそのような姿になったのかの
道筋を知れたり、どういう考えでどんな人が制作したのかなど
いろいろなことを知れるのでおもしろいなぁと思います。

ではでは、おやすみなさい。
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